2021年2月1日、ユーラシア経済連合(EAEU)技術規則の要求事項遵守に対する国家監督の分野におけるリスクアプローチの原則と適用方法を定めている2021年1月26日付ユーラシア経済委員会協議会助言No.4が公示された。
規定された原則の採択は、公示日から推奨されている。この助言は、義務的安全要求事項に適合していない商品を市場から排除するために採択され、EAEU全加盟国家において国家監督実現のための統一アプローチを定めている。 国家監督は、主に、EAEU技術規則の要求事項への違反リスクを評価することであり、その結果に応じて、監督措置の実施方法、期間、頻度などが決まる。
監査は次のような検査モデルで行われる。
- 製品ごとのリスク評価
- 事業者のリスク評価
- 全体的にリスク低減に向けられた要因
- リスク評価の総括
製品ごとのリスクレベルを特定するために、設計、生産、建設、組付け、調整、操業、保管、輸送、販売及び廃棄の全段階における要因が考慮される。
認証機関を含む事業者のリスク評価を行うときに、以下のリスク評価基準が用いられる。
- 前回の検査でTR EAEUの要求事項への違反があったか。不適合に関する情報を根拠づける消費者からのクレーム、その他の情報源
- 製品の適合評価手順に関する違反(無効な許可文書を伴った製品の適用、違反が発覚した試験レポートの使用など)
- 品質マネジメントシステムの機能違反。又はそのシステムが存在しないこと。
- 国家監督機関の命令や助言の違反
- 明確な理由がなく、敷地内への立ち入り拒否又は検査の延期
- 安全要求事項に適合していない製品の自主回収 など
リスク低減措置の要因は、事業者の義務的予防業務の過程において形成される。
リスク評価の総括は、製品と事業者のリスク要因を総括して行われる。
情報ソース:弊所パートナー企業<NOVOTEST>ニュースより