注意!! 以下の内容は2022年6月10日改定版に基づいています。2022年12月11日までに出荷を検討されている方は、個別にお問い合わせください。
施行日
2013年2月15日
改定版施行日
2022年12月11日
低電圧機器の定義
電気エネルギーの製造、形成、伝達、分配、使用のための設備。直接的な使用をするものや、機械、メカニズム、ユニット、機器その他の製品に組み込まれるものを含む。本技術規則の適用対象となるのは、その定格電圧が、50Vから1000V以内(交流)、75Vから1500V以内(直流)のもの。
適用対象
低電圧機器の定義に該当する製品はTR CU 004/2011の適用対象になります。その中でも、下記に該当する場合は、強制認証の対象となり、適合証明書の取得が必要となります。
- 家庭用電気機器
- 食品の調理および保管、台所作業の機械化のためのもの
- 下着、衣類、靴の加工(洗濯、アイロン、乾燥、洗浄)のためのもの
- 室内の洗浄及び掃除のためのもの
- 室内環境の維持及び調整のためのもの
- 衛生用家電製品
- ヘアケア、ネイルケア、スキンケア用もの
- 暖房用のもの
- マッサージ機
- ゲーム機、スポーツ機、トレーニング機
- オーディオ機器、テレビ・ラジオ放送受信機
- 裁縫機器、編み機
- 電源、充電器、サージプロテクター
- 家庭菜園用機器
- 水槽、池用のもの
- 電気ポンプ
- 照明機器、光源
- コンセント、ソケット類
- 延長コード
- 家庭用電気機器の自動制御装置
- リモコン、制御パネル、コントローラー
- 個人用電子計算機(パーソナルコンピューター)
- システムユニットを含む個人用電子計算機
- 計算機と連動するものを含むレジ機器
- 個人用電子計算機に接続される家庭用及び事務用の低電圧機器:
- スキャナー、プリンター及びコピー機(複合機含む)
- モニター
- 無停電電源装置
- 増幅スピーカー
- マルチメディアプロジェクター
- 電熱工具 (2022年6月10日ユーラシア経済委員会理事会決議No.90により第4項改定)
- 電子音楽器
- ケーブル、導線、コード
- 自動スイッチ、引き外し装置、ヒューズ、開閉装置、スイッチ、コンタクタ、スターター
TR CU 004/2011が適用されない機器
- 以下に該当する低電圧機器:
- 牧柵制御装置
- 航空、水上、地上、地下輸送機器上で使用されるための電気機器
- 原子力使用分野での安全性確保のための特殊機器
- 中古品
- 関税同盟技術規則≪機械及び機器の安全性について≫(TR CU 010/2011)、≪昇降機の安全性について≫(TR CU 011/2011)及び≪爆発性雰囲気で使用されるための機器の安全性について≫(TR CU 012/2011)の適用範囲に含まれ適合確認の対象となる機器。ただし、ケーブル、ワイヤー、コードを除く。
- 法人又は個人事業主としての自然人によって製造され、連合の関税領域に向けて出荷、無償での譲渡、賃貸借のためのものではないもの
- 医療機器
- 国家注文によって供給されるものを含み、国防のための軍事製品。
- 低電圧機器の組成部位(ブロック、構成品、コンポーネント)で、その低電圧機器の製造者によって契約に基づいて供給されるもの。ただし、これらの組成部位が、消費者(使用者)に、組み込まれる予定の低電圧機器の組み込み品として以外に提供されることがない場合に限る。
- 低電圧機器の組成部位(ブロック、構成品、コンポーネント)で、その安全性が部分的又は完全にこれらの組成部位が他の低電圧機器に組み込まれた状態で確認されており、この機器の組成において以外で評価(試験)されることができないもの(例えば、コネクタ、巻線、プリント回路基板、マイクロスイッチ、リレー、集積回路、ディスクリート半導体デバイス、コンデンサ、インダクタ、抵抗器、フィルタ、およびプリント回路基板に取り付けるためのその他のコンポーネント、またはエンクロージャや格納容器内にあるもの)
TR CU 004/2011に該当する場合、取得が必要な証明書
上記に列挙された製品群に対しては、適合証明書の取得、それ以外の製品で低電圧機器の定義に該当するものは適合宣言書の作成・登録が必要です。
要求事項
- 安全要求事項
製品開発時に、機械・設備の許容リスクが定められ、安全性が以下のパラメータにおいて保証されなければならない。- 電流の直接的作用または間接的作用からの必要な保護レベルを有すること。
- 高温、アーク放電または放射発生のリスクが許容レベルであること。
- 物理的、化学的または生物学的要因によって引き起こされるものを含み、低電圧機器の適用時に発生する、電気によるものではない危険からの必要な保護レベルを有していること。
- 必要な絶縁保護レベルを有していること。
- 機械的摩耗、スイッチ摩耗の耐性が必要レベルであること。
- 外部環境(外気温など)に関する必要な耐性を有していること。
- 超負荷や事故時・非常時に発生するリスクが許容レベルであること。
- 接続および(または)組み付けが安全に行えること。
- 通常作動時、災害時に火災発生源とならないこと。
- ラベル・銘板に対する要求事項。
最低記載情報、記載言語の規定有。
安全要求事項は、技術規則と同時に採択された規格リストに細かく規定されているため、設計開発段階で製品に該当する規格を特定し、自主的に規格を適用するとのちの認証作業がスムーズです(規格を適用していないからと言って認証ができないわけではありません)。規格リストに掲載されている規格の大半がIEC、ISO、ENベースですが、独自要件が付与されている場合もありますので、詳細はお問い合わせください。
規則の特徴
TR CU 004/2011の適用対象である製品は、TR CU 020/2011「技術装置の電磁両立性」、TR EAEU 037「電気機器及び無線電子機器での危険物質の適用制限について」の対象であることが多いので、合わせてご確認ください。
改定情報
2022年6月10日に、待ちに待った第1回改定がされました。適用除外項目の拡大、認証対象製品の明確化によって、機械関係に対してこれまで負担が大きかった問題が解消されました。
規則の動向
整合規格リストは定期的に更新され、適用される規格の数が年々増えています。
認証機関一覧
国名 | 名称 | 認定番号 | HP | |
1 | ロシア | Expert-Certification | RA.RU.10HA.46 | あり |
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