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アルコール製品に対する改定案パブリックコメント手続き終了

2021年1月25日、TR EAEU 047/2018《アルコール製品の安全性について》の改定案に対するパブリックコメント手続きと汚職防止鑑定が終了した。現在ロシア政府に検討されるために規制作用の評価結果に関する文書が準備されている。

規則の規定の改定は、アルコール製品の清算や供給を困難にする恐れのある不適切な要求事項や不明確さを排除するために行われ、基本的な改定は規則内で用いられている用語に関するものである。直ちに改定の対象になったのは、ブランデー、ウォッカ、リキュール、ジン、ワインなどの様々なカテゴリーの定義づけである。例えば、「ウォッカ」、「生産地名称が保護されたウォッカ」「特殊ウォッカ」などは、規則本文に存在しないため完全に削除された。そのほか、物理化学指標に関するものを含め、一義的ではなく理解される表現なども排除された。ウォッカから不純物を完全に除去することは文字通り不可能である。「特殊ウォッカ」という用語に対しては、「柔らかさ」という概念が排除される可能性がある。なぜならこの表現は、ウォッカをの特性を表していないからだ。特殊ウォッカの味は、柔らかくないかもしれない。

「ウイスキー」の用語も改定される予定で、加水なしで生産することを許容することを記載する必要があるが、現在の規則ではそのような可能性が排除されている。さらにいうと、EUでは、加水したウィスキーも、水なしウィスキー(樽出原酒)も認めている。小売市場の競争条件を等しくするためにも必要な見直しだ。

同様の状況が「ラム」にも起きており、生産時の加糖を禁止しているが、ヨーロッパの基準では認められており、ユーラシア経済連合内の製造者を無駄に厳しく規制することになる。

《アルコール製品のロット》という概念も改定が必要で、注入日が同じでなければならないという記載が抜けているため、追加する必要がある。アルコール製品のロットを製造するときには、複数の製品をブレンドすることが可能であり、このような記載がないと際限なくロットの量が増えることになる。

しかも、TR CU 021/2011「食品の安全性について」の要求事項をよく見ると、製品の識別基準として、生産が特定の時期に行われていること(注ぎ分け日が同じであることというような)という要求を見ることができる。

添加物の見直しもされることになるが、わかりやすい例としては、TR EAEU 047/2018では、バニリンの使用を禁止しているが、この添加物は子供用製品においても使用が認められているものだ。

補足情報:TR EAEU 047/2018は、2018年12月5日付ユーラシア経済委員会理事会決議No.98によって採択され、2022年1月1日から施行される(施行日は2020年10月30日付ユーラシア経済委員会理事会決議No.102で1年延期されている。

情報ソース:弊所パートナー企業<NOVOTEST>ニュースより

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