ユーラシア経済委員会の理事会は、今年の 4 月と 5 月に採択された決議の期限を延長した。これは、第三国が導入した制限措置に直面して、車輪付き車両、農業及び林業用トラクターの安定した生産を確保することを目的として採択されたものである。
2024 年 2 月 1 日まで、連合加盟国政府の法令に従ってEAEU の領土での車両生産をすることができるように延長された。
2023 年 12 月 31 日まで、ベラルーシ共和国のメーカーは、特定カテゴリーの車両に電子安定性制御システムを装備せず、車両の型式承認を実行し、そのような車両を販売することができるようになった。
2024 年 1 月 1 日まで、Euro3 クラスのトラクターの出荷への移行期限が延長された。
2024 年 1 月 31 日まで、EAEU 加盟国のメーカーがより低い排ガスクラス (0、1、2) のトラクターを製造することができるようになった。
2024 年 1 月 31 日まで、排ガスクラスが低減されたトラクターの適合証明書の有効期間が延長され、
2024 年 5 月 31 日まで、そのようなトラクターの流通および販売ができるようになった。
出典:ユーラシア経済委員会公式サイト(2022 年 10 月 17 日)
ELGコメント
経済制裁の影響でベラルーシ、ロシアにおいてハイテク部品の供給が難しくなっており、それを受けて導入された救済措置がさらに延期されました。
車両に関する規制はTR CU 018によってEAEU統一規制とされていますが、この時限措置によって、加盟国レベルで規制内容を緩和できるようになっています。
相次いで日本の自動車メーカーも撤退しており、ユーラシア経済圏における自動車市場の混乱はしばらく続きそうです。