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ロシア消費監督庁、化粧品の選択のガイドラインを用意

2021年2月12日、ロシア消費監督庁は、自身の公式サイトにおいて化粧品選択のための消費者に向けたガイドライン公開した。ガイドラインには以下の8項目が含まれている。

  • パッケージの外観
  • 製品表示
  • 許可文書の有無
  • 製品の合法性
  • 購入までの製品テスト
  • 購入場所の選択
  • 遠隔での購入

化粧品のパッケージ

パッケージがどのような外観をしている注意しよう。破損がなく、記載情報は明確で見やすくなればならない。文字はにじんでいてはいけない。パッケージは化粧品を保護するものでなければならず、非常に重要かつ義務的な製品情報、つまり製品表示がかかれている。製品表示については次の項で確認する。

化粧品の表示義務

化粧品の表示は、TR CU 009/2011「香粧品の安全性について」の要求事項に適合していなければならない。消費者に対して義務的な表示は次のようなものである。

  • 商品の名称
  • 商品の用途(子供用である場合、適切な注釈がなければならない)
  • 製造者の名称と所在地
  • 生産国
  • クレーム対応をする組織の名称と住所
  • 定格容量/重量又は数量
  • 使用期限
  • 特別な保管を要する場合、保管条件
  • 商品のロットまたは識別コード
  • 商品の適用方法
  • 組成

必要の氏手、取扱注意事項が記載される。製品がすべての必要な試験を経ており、許可文書が作成されているかどうかは、EACマークの有無で確認できる。

化粧品の国家登録証明書 or  適合宣言書

消費者は販売者に製品の安全性を証明する文書について問い合わせる権利を有している。香粧品にとってそれは、国家登録証明書か適合宣言書になる。どちらになるかは商品の種類や用途により、TR CU 009/2011によって規定されている。また、2013年1月31日付ユーラシア経済委員会協議会決議No.12によってHSコード付きの詳細リストも承認されている。例えば、子供向けの香粧品(パルファム、オードトワレ、メーキャップ用品など)は、国家登録証明書が必要であるが、これらが大人向けである場合、適合宣言書となる。

QRコードによるチェック

2019年12月31日付ロシア連邦政府命令No.1957に基づいて、識別手段による化粧品のラベルが義務付けられた。このときから、商品のすべてのメーカーは《チェースニィ・ズナーク(真正マーク)》システムに登録されなければならなくなった。香粧品のパッケージにはQRコードが記載されており、《チェースニィ・ズナーク(真正マーク)》アプリによって、購入者は、許可文書の有無を含むすべての必要情報がわかるようになった。このシステムによって、流通している製品の合法性が一人でわかるようになるのだ。2021年9月30日までは移行期間が設定されており、製造者は2020年10月1日までに製造又は輸入された製品でラベル未対応のものを売り切ることができる。2021年4月1日までに、QRコードなく、システムに情報が記載されていない香粧品が含まれるキットが販売されることができる。

購入前のテスティング

商品を買う前に、消費者は、お店で直接香水や化粧品を試してみることができる。この機会を十分活用することだ。 それによって、香水を吹きかけた後の香り、ファンデーションの色合いを確認することができる。ただし、テスターを目や唇に塗るのはやめよう。手の甲で試すだけで充分である。 そして化粧品を取り出すのにカット綿や綿棒を使うとよい。買うかどうかの判断は慎重にした方がよい。なぜなら適切な品質の化粧品は購入後返却することができないからだ。これは消費者保護法にも規定されている。

製品購入後のチェック

購入済みの製品が新品で保護フィルムがはがれていないことを確認する。スプレーノズルの場合、最初の2-3回は中身がないことも新品である証拠となる。

お店の選択

販売者の企業情報、住所や業務時間などの信頼できる情報を記載しているお店を選ぶようにしよう。誰かから手渡しで購入した商品は、健康被害をもたらすだけでなく、損をしたり、気分を害したりする。

インターネット経由での香水や化粧品の購入

消費者保護に関するロシアの法令では、販売者の正式名称、国家登録番号、所在地の住所、Eメールアドレスと電話番号の記載を義務付けている。これらの情報は、販売者のサイトに製品の記載とともに掲載されていなければならない。良心的な販売者は、許可文書のコピーのリンクも掲載している。

情報ソース:弊所パートナー企業<NOVOTEST>公式サイトより

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