2021年1月1日、一定圧力下で作動する設備を使用するときの新しい産業安全規則を承認している2020年12月15日付ロシア技術監督庁命令No.536が施行した。この命令は、期限付きで、2027年1月1日までとなっている。
この命令は、2014年3月25日付ロシア技術監督庁命令No.116によって採択された類似規則に代わって施行される。産業安全にに関する新しい規則の適用範囲は以下の種類の設備に及ぶ。
- 蒸気ボイラー、独立型蒸気加熱器、給水加熱器
- 温水ボイラー、蒸気温水ボイラー
- エネルギー技術蒸気ボイラー、温水ボイラー
- 廃熱ボイラー
- 可動式ボイラー、可搬式ユニット
- 有機又は無機熱媒体(水と水蒸気を除く)で稼働する蒸気・液体ボイラー、それらの配管輸送システム
- 電気ボイラー
- 蒸気及び熱水の配管
- 圧力容器
- 圧縮、液体ガスのためのボンベ
- 圧縮、液体ガスのためのシリンダー、ドラム
- 圧縮、液体ガス、液体や粒状体のためのシリンダーやドラムで、ブリージングのために定期的に一定の圧力が生じるもの。
- 高圧(低圧)チャンバー
- 危険産業施設、国立企業《ロスアトム》内の操業企業において核兵器、軍事用核装置の開発、製造、試験、操業及び廃棄のときに適用される加圧設備
産業安全に関する連邦の基準および規則の新しいバージョンにおいて、用語に関する章は省かれている。これまでの規則では、1997年7月21日付連邦法No.116、2010年7月27日付連邦法No.190-FZ、TR CU 032/2013「一定圧力下で作動する設備の安全性について」、並びに旧規則の付属書1に記載されたに従った概念が法令内で使用されていることが明記されていた。 今後、新しい規則の付属書においては、次のような記載がされている「連邦の基準および規則の効力の範囲内で適用される設備の動作(許可)パラメータ及び配管のカテゴリーに関する情報」
TR CU 032/2013の要求事項への適合性
新しい規則の規定本文には、従前どおりTRCU 032/2013の基準が引用されている。技術文書一式(パスポート、取扱説明書、図面など)を一新する必要性を作り出すような設備の基本要素の構造や諸元の変更を再構築(改善)に関する業務の量や性質が規定している場合、TR CU 032/2013の要求事項への圧力機器の適合確認手続きの必要性は変わらないままである。
新しい規則によって、明確になったのが、機器の構造に変更が加えられた場合に、その後の機器の安全性についての責任所在である。この場合、機器の変更の設計文書を作成したもの、並びにその文書に規定された作業を行い、該当する技術文書を作成したものが負うことになっている。
改善された機器に新しいパスポートを作成する必要があるのは、規定された設計文書と実質的に行われた機器の構造や諸元の変更が、以前作成されたパスポートに記載されている、用途、構造や諸元に関するデータに基づいて機器を識別するのが難しくなった場合である。取扱説明書の作り直しにも同じことがいえる。変更によって、パラメータや動作モード、技術的プロセスや機器の準備過程、起動、停止、保守作業などに変更がある場合は作り直しが必要である。
すでにTR CU 032/2013への適合証明書を取得しており、その有効期限内に出荷されたもので、変更が加えらえた機器が新たに認証を取得する必要があるのは、規則の第54項によると、適合証明書を取得した企業からの要請により、その証明書を発行した認証機関が決定することになっている。
TR CU 032/2013施行日までに出荷され、変更がされた機器については、適用開始までに新たに適合評価手続きを経るか、産業安全鑑定を受けるかは、設計文書を作成したものが決定する。
そのほか新規則の詳細についてはお問い合わせください。
情報ソース:弊所パートナー企業<NOVOTEST>ニュースより