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EAEUの技術規制、デジタル化への道

 「経済圏の統合の実現、発展、深化において、最新のデジタルテクノロジーを使用せずには解決できない新しい課題が出てきている。そして、技術規制はこれらの問題を解決する上で最も重要なツールの1つである」と、6月7日にミンスクで開催された国際デジタルフォーラムTIBO-2022の本会議で、EECの技術規制大臣であるビクトル・ナザレンコは述べた。


 ナザレンコ氏は、EAEU内のデジタル技術規制のプロジェクトについて、正確に識別化された技術規制対象に対して義務的要求事項を完全に把握するための最新のデジタル環境を創設のためのプロジェクトについて語った。


 「プロジェクトの実現により、すべての市場参加者がデジタルサービスにアクセスできるようになり、EAEU市場での製品の設計、製造、発売のプロセスのデジタル化が確実になる。業界が、新製品を含み、最新の義務的要求事項に適合している製品の開発と市場投入プロセスを加速することができる。」と強調した。


 また、電気通信のインフラを発展させ、技術的コミュニティを維持するための地域および準地域ごとのプロジェクト、大規模農地でのビッグデータの使用、EAEUエコシステムプロジェクトの実現、ユーラシアの統合プロジェクトの数値化についても議論された。


 これに先立った6月6日、ナザレンコ氏は、ベラルーシ国立工科大学の学生と教師を対象に講義を行い、EAEUの技術規制の統一システムの主要な側面に焦点を当て、学生からの質問に答えた。


出典:EEC(2022年6月8日)

ELGコメント

 EAEUにおいて、デジタル化は急速に進んでおり、各種申請の電子化はもとより、最近ではロシアでのデジタルマーキング義務化などが着実に進んできています。現在、製品の適合確認に関する情報は、ポータルサイトで確認ができます。今後は、認証前の段階で、各製品についてどんな要求事項が制定されているのかなどが確認できるようなツールが開発されることが期待されています。

 

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